2006-01-01から1年間の記事一覧

日の章

鎌足は ムッツリスケベと デマ流す[心] 「いやー,実はさあ,鎌足ってさあ,ムッツリスケベなんだよ」 大化の改新で共に戦った中大兄皇子が流すデマ.二人の間に何があったのか,真相は歴史の闇の中だ.

土の章

秋迎え 熱麦作り 最盛期[心] 夏になると食べる機会が増える「冷麦」.一方,冬になると食べる機会が増える物といえば,「熱麦」だ.冬を控えた今の時期,熱麦作りの最盛期を迎える.

日の章

語尾に「ワン」 2学期始まり 変わり野田[心] 2学期が始まり,髪を染めた男子,大人っぽくなった女子などイメージが変わったクラスメート達が集まる教室.語尾に「ワン」が付くようになった野田君もそんな一人だ. 「久しぶりだワン」,「みんな元気にしてた…

土の章

親子丼 リアル親子の めぐり合い[心] 親子丼といえど,使われる鶏肉と卵に実際の親子の関係はないといってもよい.卵は鶏肉が生前に産んだ卵であることはないだろう. しかし,そんな親子丼の世界に小さな奇跡が起こった.今,食卓でタモツ君がかきこんでい…

日の章

七三の 分け目に生えた モヤシかな[心] 七三分けの分け目に生えてきたモヤシ.種は風に運ばれてきたのか,それとも誰かの悪戯が.どちらにせよ,罪のないモヤシは元気に育ってほしいものである.

土の章

怒るとき 尻を振る癖 親父癖[心] 他人に厳しく,自分にも厳しい.そんな厳格な親父は,怒るときに尻を振る癖がある. 「いいか,保.お前のやった事は一歩間違えると犯罪なんだぞ」 と息子を叱りながら前後左右に激しく動く尻.厳しさの中のコミカルさ.

日の章

眼鏡かけ 生まれたきた子の 銀フレム[心] 眼鏡をかけて生まれてきた赤子.銀色のフレームが分娩室のライトを反射してキラリと光る.

土の章

腹筋を 毎晩鍛える 赤子姪[心] 生まれて3ヶ月になる姉の子供.両親に気づかれないよう,毎晩隠れて腹筋をしているらしい.既に腹筋が割れている姪っ子の逞しさ.

日の章

初代から 継ぎ足し出した 茶碗飯[心] 40年続く定食屋.先代から客に出したご飯が残されていたらそこにご飯を継ぎ足して別な客に出し続けている. 「こうするとご飯にコクが出るんだよ」 受け継いだ秘伝の飯で通を唸らせる.

土の章

モミアゲを 朝昼夜に 揉む岡田[心] 同じクラスの岡田君は日課として朝,昼,夜,欠かさずモミアゲを揉んでいるらしい.意味があるかどうか分からないが,「継続は力なり」と言う岡田君の声には自信がみなぎっている.

日の章

横綱の なめらか腰の なめらかさ[心] 新横綱の腰ノ海.なめらかな腰,なめらか腰を持つ力士だ.相撲界では,ねばり腰と対を成すなめらか腰.そのなめらかさに驚くばかり.

土の章

リストラの 再就職先 猫返し[心] リストラされた父の再就職先が決まった.街で歩いている猫をひっくり返す仕事だ.どういうことなのだろう.

日の章

唐突に 森へ帰ると ニート兄[心] 5年部屋から出てこなかった兄.ある朝,唐突に朝食を食べる家族の前に現れ「森へ帰るよ」と一言.この5年の間に何があったのか不明だが,何かスピリチュアルなことがあったようだ.

土の章

ラグジュアリ 爺が放つ 極め台詞[心] 隣の爺さんは温泉に入ると決まって「あー,極楽,極楽」という.家の爺さんは「あー,ラグジュアリ,ラグジュアリ」という.

日の章

マーガリン 名前に潜む 可愛さよ[心] マーガリンって意外と可愛い名前だよな.炎天下にて思うどうでもいいこと.久蔵の80回目の夏は無駄に過ぎて行く.

土の章

お台場で 部長と二人 冒険王[心] 「丸和君,一人で行くの恥ずかしいから一緒に来てくれよ」 と部長に誘われてお台場に行った丸和さん.周りは家族連れの中,自分は部長と二人で冒険王だ. 「いやー,やっぱり来て良かったよ」 との部長の言葉に複雑な思いの…

日の章

恨めしき 我が身に溜めた この栄養[心] 栄養を溜め込んでしまったばかりに,食料にされてしまうウナギ.「栄養を蓄えなければ,ただのヌルヌルした気持ち悪い魚で終わっていたはずなのに」うなぎが抱く恨めしさ..

土の章

還暦に 自分探しの 旅へ出る[心] 還暦を迎えた父が自分探しの旅へと出て行った.60年間見つからなかった本当の自分.寿命が尽きるのが先か,自分を見るけるのが先か,時間との勝負だ.

海の章

運動部 流れる汗に 干しワカメ[心] 夏の到来.体育館,グラウンドで部活に励む生徒や学生.流れ出る大量の汗.その汗でもどす干しワカメ.夏の運動部の風物詩だ.

日の章

15年 思春期金魚に 生えたる毛[心] 金魚すくいですくってきた金魚は今年で15年目.鱗の隙間,エラの隙間から毛が生えてきた.どうやら思春期を迎えて,毛が生えてきたようだ.

土の章

機内食 ジェットで焼いた ジェット鶏[心] 飛行機で出される機内食といえば,ジェットエンジンの熱で焼いたジェット鶏だ.ジェットエンジンの荒々しい熱で表面はパリパリ,中身はフワフワでジューシーに焼き上げた飛行機名物.飛行機に乗ったら是非食べておき…

日の章

懐かしき 母の遺品の 付け乳首[心] 先日,母の遺品を整理していたら仏壇の引き出しから出てきた付け乳首.そういえば,母は,授業参観,三者面談,運動会,学校の行事に出てくるときには必ず付け乳首を付けていた.母の愛が詰まった付け乳首.見ているだけで…

土の章

突風で 空へ飛び立つ 親父かな[心] 散歩中の親父が,突風に煽られて空高く舞い上がった.「鳥っていいよなあ」が口癖の親父の夢が思わぬ形で現実となる.

日の章

会長が 梅雨の晴れ間に はしゃぐ昼[心] 裸一貫で会社を興し,世界に広く知られる会社にまで育て上げた会長.今では年老いた会長だが,梅雨の晴れ間に,会社の前の公園で長靴を履き,水溜りではしゃぎ,スキップしたり滑ってひっくり返ったりしている. 「自…

土の章

ワカメ載せ 髪が生えたと 笑う父[心] 毛髪面で寂しさが漂う父.ある朝,突然父がワカメを頭に載せ,「いやー,髪の毛がね,今朝起きたら突然生えてきたんだよ」と嬉しそうに笑っている.ばれないとでも思っているのか.

日の章

オフサイド 汁を振舞う ドイツ人[心] あまり広く知られていないドイツ名物オフサイド汁.ワールドカップを機会に大々的に売り出そうと,今年はドイツ各地でオフサイド汁が無料で観光客に振舞われているという.

土の章

名月を 愛でる額に つけちくび[心] 名月を愛でるに臨み額につけちくびを着けてみた.夜空に輝く月,額で輝くつけちくび.期せずして月対つけちくびの対決となってしまった.

日の章

鶏の トサカ集める 叔父の趣味[心] 香川の叔父さんの趣味は,鶏のトサカ集め.叔母の話によると,机の引き出しには溢れんばかりのトサカが詰まっているらしい.

土の章

スナックの 名前を孫に 付けてみた[心] 孫に行きつけのスナックの名前を付けてみた.山本スナック美園.スナックがミドルネールみたいだ.

日の章

今日の夜 オフィスで開催 パレードが[心] 今日の夜は9時から会長主催のエレクトリカルパレードがオフィスで開催される.社内には全員参加の通達が出され,強制参加となっている.会長が派手な音楽と演出で会社の廊下を練り歩く.出たくもないイベントへの駆…